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COBB500種鶏マニュアル

V.育成期の飼育管理

V−2.第一ステージの管理(入雛〜6週令)「入雛〜7日令までの管理」
「入雛〜7日令までの管理」
ポイントは温度と湿度管理です!

飼料は初期増体やバラツキ防止のために、3〜5日令までクランブル形状のプレスターターの使用が望ましいです。

育雛用飼料は、プレスターター終了後から4週令末頃まで使用します(付表2.飼料体系 P91参照)。

  1. 温度管理 :最重要ポイントです。
    1. 温度管理指標(基準温度±1℃幅)※ 7日令で27℃になる様に漸減します。
    2. 1日令 2日令 3日令 4日令 5日令 6日令 7日令
      32℃ 31℃ 30℃ 29℃ 28℃ 27℃ 27℃
      雛の導入後、鶏舎内の設定温度を下げないと2〜3日令頃に、餌付け日より高い環境温度になることがあります。この様な初期の高温は採食量の減少から、増体性の悪化や個体間の体重のバラツキを発生し易くします!
      3日令頃から雛に尻汚れは発生していませんか? 確実に雛生活帯の環境温度を下げていますか? 暑過ぎませんか? 採食量と採食スピードは低下していませんか?
    3. 温度の調節
      1. ブルーダー給温の場合:高さとサーモスタットの調整をします。
      2. 床面給温の場合:湯温調節や循環ポンプの調整をします。
    4. チックガード及び保温用ビニールを拡張します。
    5. 温度を下げる場合、雛の状態(散らばり方)を観察して実施して下さい。隙間風があると、温度計の表示温度は良好でも雛は冷気を嫌い片寄ります!
  2. 湿度管理
  3. 入雛後、2日令までは相対湿度75%前後を維持しますが、その後は70%前後を維持出来る様にガードの外への散水等にて調整します。

    温度管理の為に換気をとることがありますが、過度の換気で湿度を逃さない様にします!
  4. 給餌・給水管理
    1. 給餌管理
    2. 餌の切り替え・・・蛋白、カロリー、粒度、形状等(付表2.飼料体系 P91参照)

      • 雛の日令に応じた飼料体系は栄養生理面(臓器や骨格の形成、換羽の早さ、個体間のバラツキ、初期増体の確保、栄養障害、雛の粒度に関する嗜好性の変化等)からも重要です。
      • 各ステージに合致した質と量を確保した給与体系が大切です。
      1. 餌量の目安
      2. 1日令 10〜12g (5〜6回に分けて給餌)
        2日令 12〜14g  (3〜4回に分けて給餌)
        3日令 14〜16g  (3〜4回に分けて給餌)
        4〜 7日令 餌切れが無いように  (7日令上限 25g/羽/日)
        8〜14日令 1日、1羽当たり2g増量
        1週令雌雄の目標体重 150g

        ○ 100g以下の雛を作らない。
        ○ 1週令から斉一性のある雛群を作る。

      3. 雛にバラツキを発生させないように、食べ易い様、餌付け皿や敷紙の上に広範囲に配餌します(餌付け時と1日令)。
      4. ガード拡張に伴い、充分な給餌スペースを確保します。
      餌は山盛りにせず、日令と成長に応じて餌箱を増やして行くことがポイントです! バラツキの主要因は給餌スペースの不足です。 床面にこぼした餌は食べられません!=給餌量の良否判断がつかなくなります!
    3. 給水管理
    4. この時期の給水器は非常に汚れ易いので、毎日清掃します。ニップル給水器併用の場合は、配水管の中にヌル等の発生で水が出にくくなる場合があるので毎日、最後部のコックから水抜きを実施して下さい。

      チップや撒き餌がドリンカーの中に入っていると飲みづらい! 細菌が繁殖し易くなり、雛が下痢を起こし易くなります!
    1. 雛の成長に合わせて給水器の水位、水圧、高さの調節をします。給水器の高さは皿の縁を雛の胸に合わせます!自動給水器は、2日令頃から併用します。
    2. チックガード拡張に伴い、自動給水器を増やして均等に再配置します。
    3. ラウンドドリンカーの高さと水位を、水こぼれ防止の為に約2/3程度に調整します。
    4. ニップルドリンカーも雛の成長度合いに合わせて高さと水圧調整します。ニップルドリンカーは床面状況(凹凸)で個体間において飲み易さの差異が発生します。
    5. ラウンドドリンカーの高さと水位、ニップルドリンカーの高さと水圧を調整したら、30分後に確認を行うことも大切な飼育管理です。
  5. チックガード管理
    1. 季節に応じてチックガードを広げます。
    2. 適温を維持して早めの拡張が換気量を確保することになります。
    3. チックガード拡張に伴い、拡張部分にも乾燥した敷料を広げます。
    4. 餌付け時から使用している餌箱や給水器の配置の急変を避けます。
  6. 換気管理
    1. 温度と湿度を重点に管理する時期です。
    2. 室温が下がり過ぎ無い様にして、注意して新鮮な空気を取り入れます!
    3. 換気開始の目安:6〜7日令頃から床面が湿り始めます。
    1. 除湿も兼ねて換気をしますが、直接風が雛に当らない箇所を開けて新鮮な空気を短時間づつ数回に分けて実施します。
    2. 3〜4日令以降は、オープン鶏舎の場合、保温用ビニールの下部を開けて換気します。
    換気管理
    暖気は天井付近に集まっています!熱を逃さない工夫が必要です!
  7. デビーク
    1. デビークの良否は鶏群の斉一性に大きく影響します。

    2. 雌♀ 産卵性(性成熟の同期化)
      雄♂ 受精率(交尾活動)
    3. 実施時期は4〜5日令にオートデビーカーにて熟練した作業者が実施します。実施スピードは10〜15羽/分間(600〜900羽/時間)位でくちばしの上下切り口が揃っていることが重要です(下図参照)。
    4. 良いデビーク(4〜5日令時) 悪いデビーク(4〜5日令時)
      良いデビーク 悪いデビーク
      良いデビーク(10週令時) 悪いデビーク(10週令時)
      良いデビーク 悪いデビーク
    5. くちばしの切除範囲
    6. オープン鶏舎 ウインドレス・ブラックアウト鶏舎
      雌♀ 上下とも 1/3 上下とも1/ 3
      雄♂ 上下とも 1/3 上下とも1/ 3
    7. デビーク時の留意点
      1. 作業前に必ずデビーカーを調整しておきます。
      2. デビークは明るい場所で実施します。場合によっては補助電球を設置します。
      3. 雛の大きさによってガイドホールの大きさを決定します。
      4. 刃は絶対に赤熱せずに刃の中央部が薄い桜色程度(800℃前後)に設定し、1羽当たり2〜3秒間かけて止血と切断面を確認します。 高温での切除はくちばしを極端に短くするばかりか、雛に大きなストレスを与えます。
      5. 複数の人数で実施する場合は適宜、相互でくちばし切断面を確認しながら作業を継続して下さい。
      6. くちばしの切断面が上下揃っているか確認します。
      7. デビーク直後、くちばしの切断面にヨードチンキ塗布や状況により抗生剤投与をする場合もあります。
      8. デビーク後の2〜3日間は雛のストレス緩和と体力回復の為に栄養剤の投与が望ましいです。
      9. デビーカーの刃は2,000羽前後を目安に交換し、交換時には必ずガイドホールを金ブラシ等で掃除し調整してから再開して下さい。
    8. その他
      1. デビーク実施時に小雛を、入雛準備の際に作っておいた別チックガード内に移します。
      2. デビーク実施後にはチックガード内の敷紙を取り除き、きれいな敷料の上に雛を解放して下さい。
      3. デビーク終了の雛は、丁寧に敷料の上に置き、脚部の負担を極力掛けない様に取り扱って下さい。
      4. 各ガードのデビーク終了後に、出血している雛は直ちにくちばしを焼き、止血を確実に実施して下さい。
  8. 雛の観察
    1. 下記の点に注意して雛の状態を観察して下さい。
    2. 尻汚れ、羽毛の揃い、脚弱、立ち眠り、呼吸(音・仕方)、歩き方、足のつや、体重のバラツキ、採食・飲水状況、群の散らばり方、羽の状態

      雛の日々の観察から重要な情報がえられます!
    3. 小さい雛が目に付いたら、小雛ガードへ移して下さい。
  9. 体重測定
    1. 7日令は一週間の管理状態が判定出来ます。無作為に50羽以上を測定します。
    2. 標準体重になっていますか?
      ( ♂150g ♀150g )
    3. 体重測定は、以後も毎週令末に雌雄別に実施します。給餌量、給水量、温度、換気管理の目安にとても重要な指標です。
  10. 照明の注意点
    1. 鶏舎内の照度を50〜60ルックスで均一にし、影を作らないことがポイントです。
    2. 点灯管理(Z.点灯管理 P65〜参照)が開始されたら、外部からの光漏れに注意して下さい。
  11. 鶏舎の巡回に関して
  12. 夜間、早朝時における鶏舎内巡回は重要です!
    1. 夜間、早朝(特に夜明け前)は、雛の観察に最適な時間帯です。
      • 1日の中で最も雛が落ち着いている時でもあり、鳴き声、寝方、雛の散らばり具合、糞の状態、風の流れ方やアンモニアガス等のチェックをして下さい。
      • エサ、水こぼれがないか確認して下さい。
    2. 鶏舎内の最高最低温度計は、鶏舎1棟につき3箇所程度設置するのが望ましいでしょう(U.入雛準備 P1〜参照)。
    3. その他
      • 雛の観察は鶏舎の数ヶ所で、雛の位置(雛の生活帯)までしゃがんで見ます
      • 風の流れやアンモニアガスの臭い等を肌で感じることができます
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